【税理士に顧問契約解除されたら】今すぐすべき対処法とトラブル予防策(開業税理士が執筆)

税理士 顧問契約 解除された
税理士に顧問契約を解除されたらどうすればいい?

税理士に顧問契約を解除されてしまった!

税理士との契約が解除になったらやるべきことは?

顧問税理士との間に何かあったときのために知識をつけておきたいんだけど……。

税理士は複雑な経理作業を行ってくれる大切な存在ですよね。

だからこそ契約を解除されてしまうと焦ってしまうという方も少なくはないでしょう。

しかしそんなときこそ冷静にやるべきことを行う必要があります。

この記事では、税理士との顧問契約が解除になった場合にするべきことについて解説をします。

新しい税理士を雇った際の引き継ぎに関しても詳しくお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。

【税理士に顧問契約を解除されたら】今すぐやるべきこと

税理士 顧問契約 解除された
税理士に顧問契約を解除されたらやるべきこと

1. 次の依頼先を探そう(自力で経理…は無謀)

税理士に顧問契約を解除された場合、すみやかに次の依頼先を探す必要があります。

今まで専門家である税理士が見ていた経理の状況を知識がない人が自力でおこなうのは、無理があります。

税務申告に遅れてしまうのは、延滞税などが課されてしまったり、

青色申告の取消を受ける可能性があるなどさまざまなリスクがあります。

個人事業主の所得税であれば毎年3月15日まで、

法人税であれば決算日から2ヵ月以内に提出をする必要があります。

決算の確定であれば、提出納期の2週間前に確定していることが好ましいでしょう。

当然ですが、税理士を見つけても急に作業ができるわけではありません。

上記のスケジュールに合わせるのであれば、

遅くとも申告期限の3ヵ月前には新しい税理士に業務に入ってもらえるようにしましょう。

2. 税理士とは「相性が良い・悪い」があることを知っておこう

税理士も人ですので、相性はあります。

記帳代行はやりたがらない税理士に対しては業務面での相性もあれば、性格面での相性もあります

記帳代行も税理士に依頼をしていた場合において、

契約を解除されたときはすみやかに違う税理士や記帳代行先を見つけなければなりません。

税理士に契約解除をされて経理が乱雑な状態なので、

引き受けてくれる人はいないのではないかと不安に思うかもしれません。

しかし、どういった状態であっても引き受けてくれる税理士や記帳代行サービスはあります。

税理士のなかには他の税理士がやりたがらない面倒な業務をビジネスチャンスととらえて、

積極的にやっている税理士もいます。

そういったサービスを見つけ、対応してもらうのがよいでしょう。

3. 前の税理士からの引き継ぎ作業

新しい税理士を見つけた場合、前任の税理士から引継ぎ作業をおこなう必要があります。

しかしながら、新旧の税理士同士で話をするというのもなかなか難しいです。

したがって、大枠は自分が把握しておくことと、

申告書や帳簿を見るだけでおおよそを把握してくれる税理士に依頼することがが好ましいでしょう。

もし、税理士同士で引継ぎができる場合は

引継ぎの時間にタイムチャージが発生するか否かということも、確認しておいたほうがよいでしょう。

優先すべきことは、引継ぎをスムーズにおこなうことです。

4. 顧問料の負担について

税理士から契約を解除された場合、顧問料の負担がいつまでかかるのか、

新しい税理士に対して、いつから顧問料がかかるのかを明確にしておく必要があります。

契約を解除されたといえど、トラブルは避けたいですよね。

契約書を締結しているのであれば、契約解除時の顧問料負担がどうなるかを確認し、

契約書に準じて対応するようにしましょう。

新しい税理士に対する契約期間が以前の税理士の契約期間と重複する場合は、

新旧両方の税理士に顧問料を支払う月が出てくる可能性もあります。

支払が増える可能性もあるので、注意をしましょう。

ただ、トラブルを避けるためにも、支払う必要があるものは支払い、

必要がないものは支払わないということが重要です。

>>いまの顧問税理士が不満でイライラしている人へ

今後も同じようなトラブルを避けるためにやるべきこと

税理士 顧問契約 解除された
税理士に顧問契約を解除されたときにやるべきことまとめ

税理士の交代というのは、引継ぎや税理士を探すという手間が増えるため、避けたいものです。

そうなると、今後も同じようなトラブルを避けるための対策が必要ですよね。

先にも述べましたが、税理士とは、相性があります。

自分がどのようなサービスを受けたいか、税理士がどのようなサービスを提供したいか、

ここにズレがある場合、トラブルになる可能性があります。

もし、自分が経理作業が嫌で何もしたくない場合、

記帳代行から申告まで丸投げができる税理士のサービスを探すのをおすすめします。

自分のやることはレシートや領収書・その他資料を提供するだけにし、

あとは税理士に丸投げをしましょう。

資料さえあれば、税理士は処理をしてくれます。

漏れなく楽に申告をするというニーズであれば、上記で十分です。

今一度、自分のニーズを洗い出し、

どのような税理士であれば、相性良く仕事ができるか、再度確認し自分に合った税理士を見つけていきましょう。

いまの顧問税理士が不満でイライラしている人へ

  • 税理士に払う決算料が高すぎる(20万円以上払っている)
  • いきなり顧問料の値上げ交渉をされてモヤモヤ…。
  • 決算直前なのに、節税対策の提案が何もない…。
  • 担当者がしょっちゅう変わってそのたびにミスをする。
  • とにかく連絡が遅い。なんだかエラそう。
  • 新人や若手の無資格職員にばかり担当される。
  • うちの会社の仕事内容をぜんぜん理解していない…。

 

↑税理士事務所と顧問契約しているけど、

こんなふうにイライラを感じている方、

きっと多いのではないでしょうか。

 

ブログ管理人(自営業)

私自身も副業時代→自営業と、

かなり長いこと税理士とつきあっていますが、

以前にあまりにもストレスがたまったので、

税理士との契約を解除をしたことがあります。

 

現在お願いしている税理士事務所は2社目なんですが、

変更前の1社目の税理士は、

とにかく毎月監査で会うたびにモヤモヤ…でした。

基本的なことでしょっちゅうミスをするし、

とにかく何を聞いてもレスポンスが遅い。

はっきり言って「この程度のサービスに月数万円も顧問料払う価値ないだろ…」と思ってましたね。

ただ、「税理士をいきなり変えたら、税務署ににらまれたりするのかも…?」っていう不安もあって、

なかなか契約解除まではふみ切れてなかったんですよね。

(↑実際には税務署はこんなこと気にもしてないみたいです。それも新しい税理士さんに教えてもらいました)

 

それでもある日、

どうしても「この連中に、貴重な事業資金を毎月払うのは痛すぎる」と限界を感じ、

ついに契約解除の連絡をし、別の税理士に変更しました。

 

今から考えたら、さっさとやればよかったです…。

私たち経営者(自営業者)にとって、

税理士って「自分の財布の中身を全部見せる相手」です。

相性の良い税理士が担当してくれたら、

会社を成長させる最高のパートナーになってくれますが、

そうでない税理士だと、最悪の場合は会社をつぶされることにもなりかねません。

 

ブログ管理人(自営業)

今の税理士にモヤモヤするものを少しでも感じているなら、

別の税理士に変更することも検討した方が絶対に良いですよ。

税理士との相性ってどうしてもありますし、

担当してくれる税理士によって、

アドバイスしてくれる内容がまったく違ったりしますからね。

 

優秀な税理士の中には、

税理士の顧問先の中から得意先の紹介を積極的にやってくれたり、

数百万円単位の節税対策や、

助成金利用を親身にアドバイスしてくれたりします。

特に、節税対策や助成金は「利用できる期限」がかなり厳しく決まっていることが多いです。

顧問の税理士が提案してくれなかったせいで、

本来なら利用できたはずの助成金が期限切れになっていた…。

とかになると最悪ですからね。

(こういうことって普通にあります)

1円でも損をしたくない経営者は、税理士選びはしっかりやりましょう。

しっかり稼いでる優秀な自営業者ほど、

税理士を上手に活用しているものです。

 

わざわざ契約解除したのに、新しい税理士もダメダメ…なんてリスクを避けるために

↓ただ、以下のように感じている人も多いでしょう。

 

「今の税理士に不満があるけど、

今後の経理や税金申告を考えると、

なかなか契約解除まではふみ切れない…。

わざわざ今の税理士と顧問契約を解除したけど、

新しい税理士も結局ダメダメで、

これなら以前の税理士の方がまだマシだった…。

なんて事態になったら最悪すぎるし…」

 

↑こんな感じで不安がある方は、

とりあえず「いろんな税理士事務所を見てみる」のがおすすめです。

具体的には、無料の税理士紹介サービスを活用すると良いですよ。

自社の近所にある税理士事務所からまとめて見積もりを取れるので、

近隣で最安値のところを選べますし、

担当してくれる税理士との相性を確認しながら、

最終的にベストの1社にしぼることができます。

 

ブログ管理人(自営業)

私も以前の税理士事務所との顧問契約解除を検討し始めたときに、

とりあえずこちらの税理士紹介サービスに登録しました。

(無料で使えます)

その後、結局この紹介サービスに今の税理士さんを紹介してもらい、現在に至ります。

 

この手の一括見積もり的なサービスって、

中古車査定とか引越し業社とかで利用したことがあって、

電話連絡がしつこいイメージがあったんですが、

こちらの税理士紹介サービスについては、

そういうしつこい連絡はいっさいなかったです。

(基本的に連絡はメールで、ZOOMリモートで税理士と面談)

↓女性の担当者さんでしたが、

こちらのニーズに合わせておすすめの税理士事務所をメールで提案してくれて、

ストレスはなかったですよ。

 

(税理士紹介サービスとの実際のやり取り)

 

 

 

 

ただし、この手の紹介サービスは「こちら側のニーズ」をしっかり把握してもらわないと、

提案してくれる税理士事務所もミスマッチになりがちなので注意してください。

自社の業種業界や企業規模、

想定している顧問料のイメージなどについては、

サイト内でしっかりめに入力しておくのが良いでしょう。

>>税理士紹介サービスを公式サイトで見てみる

 

最後の最後にお伝えしたいこと(同じ自営業者として)

私たち自営業者は、

どんなに不満があっても、税理士を使わないわけにはいきません。

(副業サラリーマンでも、個人事業主でも、法人化してる社長でも)

「税理士と顧問契約せずに自力で経理をやって、申告も自力でやる…」とかはさすがに現実的ではないですからね。

(↑もしこれ本当にやっちゃうと、税務調査がしょっちゅうくる…みたいな状態になるので注意)

 

それでいて、ヘンな税理士にあたってしまうと、下手すりゃ会社をつぶされます。

そこまでいかなくても毎月顔を合わせる相手なので、

モヤモヤと不満を感じながらやりとりするのってめっちゃストレスですよね。

 

申請期限が決まっている節税対策や助成金を見逃したり、

銀行融資の条件がいきなり悪くなったり…。

みたいな不利益を被ることもあり得ます。

 

ブログ管理人(自営業)

こういう損をしないためにも、

税理士選びは慎重に行うようにしましょう。

(選択肢の候補をたくさん持つことがたいせつ)

 

ひとむかし前までは、

税理士は「友達の社長から紹介してもらう」とか、

「近所で見かけたカンバンのところに依頼する」とかが普通でした。

ですが、ネットで無料で使える紹介サービスがたくさんある現在は、

こういうリスクの多い方法で税理士を選ぶ必要はなくなっています。

税理士紹介サービスは、税理士を何件紹介してもらっても無料です。

少なくとも10社ぐらいは候補を出してもらって、

近隣の税理士顧問料相場をきちんと把握し、

↓ベストマッチな税理士事務所を選ぶようにしましょう。

 

(無料で使える税理士紹介サービス)
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