税理士との顧問契約を中途解約したい!解約理由の伝え方と注意点を解説(開業税理士が執筆)

税理士 顧問契約 中途解約
税理士との顧問契約を中途解約したい…どう伝えるべき?
  • 税理士との顧問契約を中途解約したいけど、どう伝えればいい?
  • 税理士に解約理由を伝えるときの注意点を知りたい!
  • 顧問税理士を契約解除したい理由ってどんな例がある?

税理士と顧問契約を結んだものの、

やっぱり解約したい…そんなときってどうすればいいのでしょうか?

中途解約になってしまうだけに、どのように伝えるべきか悩みますね。

この記事では、実際に顧問税理士をしている立場から、

よくある解約理由とおすすめの伝え方をご紹介します。

感情的にならずに上手に伝えられるよう、申し出の参考にしてみてくださいね。

 

【税理士との顧問契約を中途解約したい】解約理由の例を紹介

税理士 顧問契約 中途解約
顧問税理士を中途解約する理由、伝え方を知りたい!

1. やっぱり税理士は必要ない・料金に見合わない

税理士を契約途中に解約したい理由の一つが、

「最初は必要だと思ったけど、やっぱり必要なかった」というものです。

開業して間もない頃はお金のことがわからなかったので、税理士を顧問につけました。

けれど特に相談することもなかった、というパターンです。

記帳も自分ででき、決算書も確定申告書も会計ソフトが作成してくれる…そんな状態なら、

税理士=必要ないという考えに至ります。

結果、税理士はコストだけがかかる存在になるのです。

 

解約理由の伝え方の例

現在の顧問契約ですが、来月末で解約することはできないでしょうか?

経理業務や確定申告書作成も自分でできるようになり、自立して頑張っていけそうです。

〇〇先生には大変お世話になり、心苦しい決断ですが、

何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。

 

2. ミスが多い・対応が遅い・役に立たない…で別の税理士に乗り換えたい

税理士を契約途中に解約したい理由の一つが、税理士のミスや対応の遅さです。

いざ契約してみたけど、役に立つアドバイスはくれないし、

細かい処理ばかりに口出しをしてくる…そんなパターンもあります。

理屈ばかりで役に立たないのであれば、いない方がよいですよね。

そんな税理士は、中途解約でもかまわないので、すぐに解約を検討しましょう。

 

解約理由の伝え方の例

現在の顧問契約ですが、来月末で解約できないでしょうか?

当方、別の顧問税理士を検討しておりまして、〇〇先生との契約は一度解約したく存じ上げます。

これまでお世話になりました。

よろしくお願いいたします。

 

3. 性格的に合わないので別の税理士に乗り換えたい

税理士を契約途中に解約したい理由の一つが、性格が合わないことです。

自分も税理士も人間ですので、性格の合う合わないは生じてしまいます。

相手も自分と合わないことがわかっていて、

態度が冷たくなったり、対応を後回しにしていることがあるかもしれません。

そのように感じるのであれば、契約途中でも解約をしましょう。

合わない同士で仕事をしても辛いだけですし、ほかにも性格の合う税理士はいます。

 

解約理由の伝え方の例

すぐにとは言いませんが、契約を解除したい意向です。

契約から本日まで、いっしょに仕事をさせていただきましたが、

解約をおこなうことが互いにとって有益であるという考えに至りました。

互いの発展のため、何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。

 

4. 事業規模が拡大してきた・事業所を移動させる

規模の拡大や立地の問題で、税理士を解約したいという場合もありますよね。

事業所を遠くへ移動させるなら、近くの税理士がよいでしょう。

また、海外取引などを増やしていきたいが、

今の税理士では対応しきれない…というパターンもあります。

事業の成長にともない、経営のパートナーとなる税理士も、

事業規模に合った税理士を選択すべきです。

 

解約理由の伝え方の例

突然ですが、来月末で契約を解除できないでしょうか?

当社は海外取引等も増え、今後も増加する見込みがあります。

国際税務に長けた税理士を検討しており、契約を解除させていただきたい意向です。

何卒、ご理解いただきますようお願いいたします。

>>いまの顧問税理士が不満でイライラしている人へ

 

税理士との顧問契約を中途解約するときの注意点

税理士 顧問契約 中途解約
顧問契約を解除するときの注意点は?

1. ケンカ別れしないようにする

注意点の一つが、ケンカ別れしないことです。

税理士にも、税理士同士のネットワークがあります。

税理士間であなたの会社が「問題のある企業」だと伝わってしまった場合、

他の税理士からも断られてしまうかもしれません。

感情的にならずに解約を進めていきましょう。

 

2. 契約内容を確認し、違約金等が発生しないようにする

違約金の発生の有無には、注意しましょう。

契約期間途中の解約は、違約金や解約期間までの清算金が発生する可能性があります。

きちんと契約内容を確認し、いつのタイミングで切り出すのがベストかを考えておきましょう。

 

3. 必要な情報は解除前に確認しておく(次の税理士に引き継ぐ)

必要な情報を確認しておくことも、忘れないようにしましょう。

自分または次の税理士に引き継ぐときに、

必要な情報や書類がないと業務を進めることができません。

特にe-Taxなどの利用者識別番号やパス、届出書類関連などは、

税理士に任せきりの可能性があります。

リストを作るなどをして、漏れなく引き継ぐようにしましょう。

 

4. 解約の意思は早めに伝える

解約の意思は早めに伝えること、決算前などは避けることも注意点の一つです。

急に解約となると前述の違約金の問題もありますし、心象を悪くしてしまいます。

また、決算前は避けましょう。

税理士に一番お世話になるのは、決算です。

自社のことを理解している税理士に決算をやってもらうことが理想です。

具体的な時期で言うと、3月の決算法人なら1月や2月での解約は避けます。

申告が終わった5月、6月頃に変更するのが良いでしょう。

 

5. 次の税理士は解約前に探しておく

別の税理士に変更する場合は、次の税理士を事前に探しておくようにします。

解約後から間が空かないのが理想です。

無料の税理士紹介サービスを使用するなど、さまざまな方法で検討しておきましょう。

いまの顧問税理士が不満でイライラしている人へ

  • 税理士に払う決算料が高すぎる(20万円以上払っている)
  • いきなり顧問料の値上げ交渉をされてモヤモヤ…。
  • 決算直前なのに、節税対策の提案が何もない…。
  • 担当者がしょっちゅう変わってそのたびにミスをする。
  • とにかく連絡が遅い。なんだかエラそう。
  • 新人や若手の無資格職員にばかり担当される。
  • うちの会社の仕事内容をぜんぜん理解していない…。

 

↑税理士事務所と顧問契約しているけど、

こんなふうにイライラを感じている方、

きっと多いのではないでしょうか。

 

ブログ管理人(自営業)

私自身も副業時代→自営業と、

かなり長いこと税理士とつきあっていますが、

以前にあまりにもストレスがたまったので、

税理士との契約を解除をしたことがあります。

 

現在お願いしている税理士事務所は2社目なんですが、

変更前の1社目の税理士は、

とにかく毎月監査で会うたびにモヤモヤ…でした。

基本的なことでしょっちゅうミスをするし、

とにかく何を聞いてもレスポンスが遅い。

はっきり言って「この程度のサービスに月数万円も顧問料払う価値ないだろ…」と思ってましたね。

ただ、「税理士をいきなり変えたら、税務署ににらまれたりするのかも…?」っていう不安もあって、

なかなか契約解除まではふみ切れてなかったんですよね。

(↑実際には税務署はこんなこと気にもしてないみたいです。それも新しい税理士さんに教えてもらいました)

 

それでもある日、

どうしても「この連中に、貴重な事業資金を毎月払うのは痛すぎる」と限界を感じ、

ついに契約解除の連絡をし、別の税理士に変更しました。

 

今から考えたら、さっさとやればよかったです…。

私たち経営者(自営業者)にとって、

税理士って「自分の財布の中身を全部見せる相手」です。

相性の良い税理士が担当してくれたら、

会社を成長させる最高のパートナーになってくれますが、

そうでない税理士だと、最悪の場合は会社をつぶされることにもなりかねません。

 

ブログ管理人(自営業)

今の税理士にモヤモヤするものを少しでも感じているなら、

別の税理士に変更することも検討した方が絶対に良いですよ。

税理士との相性ってどうしてもありますし、

担当してくれる税理士によって、

アドバイスしてくれる内容がまったく違ったりしますからね。

 

優秀な税理士の中には、

税理士の顧問先の中から得意先の紹介を積極的にやってくれたり、

数百万円単位の節税対策や、

助成金利用を親身にアドバイスしてくれたりします。

特に、節税対策や助成金は「利用できる期限」がかなり厳しく決まっていることが多いです。

顧問の税理士が提案してくれなかったせいで、

本来なら利用できたはずの助成金が期限切れになっていた…。

とかになると最悪ですからね。

(こういうことって普通にあります)

1円でも損をしたくない経営者は、税理士選びはしっかりやりましょう。

しっかり稼いでる優秀な自営業者ほど、

税理士を上手に活用しているものです。

 

わざわざ契約解除したのに、新しい税理士もダメダメ…なんてリスクを避けるために

↓ただ、以下のように感じている人も多いでしょう。

 

「今の税理士に不満があるけど、

今後の経理や税金申告を考えると、

なかなか契約解除まではふみ切れない…。

わざわざ今の税理士と顧問契約を解除したけど、

新しい税理士も結局ダメダメで、

これなら以前の税理士の方がまだマシだった…。

なんて事態になったら最悪すぎるし…」

 

↑こんな感じで不安がある方は、

とりあえず「いろんな税理士事務所を見てみる」のがおすすめです。

具体的には、無料の税理士紹介サービスを活用すると良いですよ。

自社の近所にある税理士事務所からまとめて見積もりを取れるので、

近隣で最安値のところを選べますし、

担当してくれる税理士との相性を確認しながら、

最終的にベストの1社にしぼることができます。

 

ブログ管理人(自営業)

私も以前の税理士事務所との顧問契約解除を検討し始めたときに、

とりあえずこちらの税理士紹介サービスに登録しました。

(無料で使えます)

その後、結局この紹介サービスに今の税理士さんを紹介してもらい、現在に至ります。

 

この手の一括見積もり的なサービスって、

中古車査定とか引越し業社とかで利用したことがあって、

電話連絡がしつこいイメージがあったんですが、

こちらの税理士紹介サービスについては、

そういうしつこい連絡はいっさいなかったです。

(基本的に連絡はメールで、ZOOMリモートで税理士と面談)

↓女性の担当者さんでしたが、

こちらのニーズに合わせておすすめの税理士事務所をメールで提案してくれて、

ストレスはなかったですよ。

 

(税理士紹介サービスとの実際のやり取り)

 

 

 

 

ただし、この手の紹介サービスは「こちら側のニーズ」をしっかり把握してもらわないと、

提案してくれる税理士事務所もミスマッチになりがちなので注意してください。

自社の業種業界や企業規模、

想定している顧問料のイメージなどについては、

サイト内でしっかりめに入力しておくのが良いでしょう。

>>税理士紹介サービスを公式サイトで見てみる

 

最後の最後にお伝えしたいこと(同じ自営業者として)

私たち自営業者は、

どんなに不満があっても、税理士を使わないわけにはいきません。

(副業サラリーマンでも、個人事業主でも、法人化してる社長でも)

「税理士と顧問契約せずに自力で経理をやって、申告も自力でやる…」とかはさすがに現実的ではないですからね。

(↑もしこれ本当にやっちゃうと、税務調査がしょっちゅうくる…みたいな状態になるので注意)

 

それでいて、ヘンな税理士にあたってしまうと、下手すりゃ会社をつぶされます。

そこまでいかなくても毎月顔を合わせる相手なので、

モヤモヤと不満を感じながらやりとりするのってめっちゃストレスですよね。

 

申請期限が決まっている節税対策や助成金を見逃したり、

銀行融資の条件がいきなり悪くなったり…。

みたいな不利益を被ることもあり得ます。

 

ブログ管理人(自営業)

こういう損をしないためにも、

税理士選びは慎重に行うようにしましょう。

(選択肢の候補をたくさん持つことがたいせつ)

 

ひとむかし前までは、

税理士は「友達の社長から紹介してもらう」とか、

「近所で見かけたカンバンのところに依頼する」とかが普通でした。

ですが、ネットで無料で使える紹介サービスがたくさんある現在は、

こういうリスクの多い方法で税理士を選ぶ必要はなくなっています。

税理士紹介サービスは、税理士を何件紹介してもらっても無料です。

少なくとも10社ぐらいは候補を出してもらって、

近隣の税理士顧問料相場をきちんと把握し、

↓ベストマッチな税理士事務所を選ぶようにしましょう。

 

(無料で使える税理士紹介サービス)
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