- 確定申告前はいつもバタバタ!どうしたら楽になる?
- 確定申告のためにレシート整理、ノートは必要?
- 手続きが楽になるためのコツがあったら、知りたい!
「きちんと整理しておけば、いざというときに困らない」と思いつつ、
ついつい面倒で適当にしてしまって後悔…なんてことはありませんか?
特に確定申告のような手続きが必要なものは、日頃の整理次第で、
手続きの手間がかなり変わってきます。
では、普段からどういう整理をしておいたら、確定申告が楽になるのでしょうか?
この記事では、FP2級の資格を持ち個人事業主の確定申告に携わる仕事をしている筆者が、
確定申告のためのレシート整理やノートの作り方を解説しています。
確定申告を少しでも楽にしたい!という人はぜひ参考にしてみてください。
確定申告前にバタバタしたくない人へ!レシート整理ノートを作るコツ
1. ノートはレシートの量に合わせたものがおすすめ
経費を整理するためのノートは、レシートや領収書の量に合わせた大きさにしましょう。
ノートは「1年で1冊使う」のが理想です。
1冊に複数の年度のレシートがあると、必要なときに探しにくくなるからです。
レシートの量は、事業規模や業種によって異なります。
事業規模が小さく経費が多くない事業主の場合、
A4サイズのノートで1年間分のレシートを十分まとめられます。
一方で、事業規模が大きく経費が多い事業主の場合は、
ノートのサイズを大きくするか、ページ数の多いものを選びましょう。
- 1年分の領収書
- 1年分のレシート
それらが1冊に収まるノートを選びましょう!
2. 月ごとにページを分ける
レシートは好き勝手にいろんなところに貼っていいというわけではありません。
経費は月ごとにページを分けて貼りましょう。
レシートが大量にある場合は、まず月ごとに仕分けをしてください。
月ごとに分ける理由は、収支の計算を月ごとに行うからです。
日付順に並べないといけないのか?と疑問に思う方もいるかもしれませんが、
その必要はありません。
同じ月のレシートがまとめてあれば、十分です。
レシートを月ごとに分けたら、
- 支払い方法ごと
- 勘定科目ごと
のいずれかに仕分けしましょう。
3. 支払方法ごとに分ける場合
支払い方法が複数ある場合は、レシートを支払い方法ごとに分けましょう。
最初に分けておくことで、現金出納帳などへの記載の手間が減ります。
支払い方法ごとの仕分け方は以下の通りです。
- 現金払い
- クレジット払い
- 振込(口座ごと)など
支払い方法ごとにどれだけ経費を使っているのかも可視化できるので、一石二鳥ですよ。
4. 勘定科目ごとに分ける場合
さらに一般的な仕分け方法として、勘定科目ごとに分ける方法があります。
この場合は支払い方法に関係なく、経費の項目ごとにレシートを仕分ける方法です。
勘定科目には、以下のようなものがあります。
- 仕入れ
- 接待交際費
- 消耗品費
- 広告宣伝費
- 旅費交通費
- 雑費など
勘定科目ごとにレシートを分けておくことで、帳簿への記入・入力がしやすくなります。
レシートを後から見返したときや税務調査のときに、
「何のために使ったのかな?」とわからなくなることがあります。
そのため、購入目的などをレシートの裏面にメモしておくことをおすすめします。
5. ノートに余白を作って貼る
ノートの全面にたくさんのレシートが貼ってあると、
どこに何のレシートがあるのかわかりにくくなります。
余白を作り、空いているスペースには、
- 日付
- 勘定科目
- 支払い方法
などのメモを書けるようにしておきましょう。
レシートを貼る方法は、レシートの全体に糊付けするのではなく、
上部にだけ糊付けして重ねて貼ることをおすすめします。
そうすることで、ノートのスペースを取らず、
勘定科目ごとや支払い方法ごとにまとめることができますよ。
自営業者は、いつのタイミングで税理士に相談すべき?
このブログ記事を読んでいただいている方の多くは、
「なんらかの理由で、会計や税金の計算をなんとかしないといけない」
という状況の方が多いかと思います。
- まずは自力でなんとかしよう…
- とりあえず、今年は自分で確定申告やをってみよう。
- 税理士さんに任せるとかはまだ早い気がするし…
↑こんなふうに考えながら、
コツコツ作業されている方も多いかもしれませんね。
ただ、今後もずっと事業や副業を続けていかれる予定の方であれば、
少しでも早く税理士に税金計算を依頼した方が良いですよ。
なぜかというと、事業を始めてからだいたい3年以内のタイミングで、
税務署から税務調査がやってくる可能性が高いからです。
(特に「利益が出ている新しい企業」は集中的に狙われます)
注意してほしいのは、
税務調査って「過去の年度にさかのぼってチェックしてくる」ことです。
事業や副業を始めて1年目〜3年目って、
事業者側も会計に慣れていなくて、
計算まちがいが生じていることって多いんですよね。
税務署は、私たち事業者側のそういう「弱いところ」をついてきます。
もし税務調査が入って計算のまちがいを指摘されると、
延滞税や加算税などばく大な金額のペナルティが課せられる可能性があります。
こういったリスクを避けるためにも、
「事業や副業を始めた最初の年度」から、
税理士に確定申告を依頼しておいた方が良いんです。
うちには税理士なんてまだ早い…(←これ、危険すぎです)
うちみたいな小さな規模のところには、
税理士なんてまだまだ早い…
↑ここまで読まれて、こんなふうに感じたかもしれません。
私も自営業長いことやってますので気持ちはわかります。
「税理士に依頼」とか、なんとなくハードルが高いですよね。
ですが、小さい規模の事業者ほど、
「事業スタートした最初の年」から税理士に見てもらう方が良いのはまちがいないです。
(すでに経験豊富な経理スタッフを従業員として雇っているとかなら別ですが)
なぜかというと、
あまり知識がない状態で、自力で税金計算するのってあまりにもリスクがでかすぎるんですね。
税金の計算をいい加減にやってしまうと、下手すると会社がつぶれます。
(これは誇張ではなく、リアルな話です)
実際、私は過去に300名以上の自営業者さんや
副業サラリーマンの方たちとやりとりをしてきていますが、
事業を始めてまもないころに、
勘違いしてやってしまった会計処理のミスが原因で、
数十万円〜100万円以上の追徴課税(延滞税や加算税のこと)
を課せられてしまった人たちをたくさんみてきました。
税金は期限までに「現金で」払わないといけないのにも要注意です。
利益が出ていても、入金がかなり先で税金の納付期限にまにあわない…ってあるあるですからね。
ほんのわずかな税理士に支払うコストを節約したのが原因で、
何年後かにいきなり税務調査がきて、
ウン十万円、ときにはウン百万円もの追徴課税をとられる…。
なんて、馬鹿馬鹿しすぎますよね。
(最近はYouTuberとかでもそういう人増えてるみたいですが)
すでに事業や副業をスタートしている人なら、
少しでも早いタイミングで税理士に依頼しておく方が絶対に良いですよ。
「100万円以上も税金が安くなった…!」なんてケースもあります
税理士は、自営業者や副業の人向けの節税対策や、
使える補助金などの活用方法を教えてくれます。
利益がかなり出ている年に適切な節税対策ができれば、
「100万円以上も税金が安くなった…!」
なんてことも普通にありますよ。
創業後1〜3年以内の自営業者だけが使える補助金とかもありますからね。
(※ 補助金=申請すれば政府からタダでもらえるお金のこと。これは期間限定なことが多いので、絶対に検討しておいた方が良いです)
節税対策や補助金を上手に活用できれば、
税理士に支払うコストぐらいは普通にペイできてしまったりします。
あと、経理のレシート整理とかってめちゃくちゃめんどくさいですよね…。
税理士に依頼すれば、こういう作業は全部変わりにやってもらえるのも大きいです。
毎日コツコツ領収書整理して、自力で確定申告…なんて早めに卒業しましょう。
これって経営者がやるべき仕事じゃないですから。
こういう「めんどうな割に1円も生み出さない作業」は税理士に丸投げして、
税理士費用の相場とかよくわからない方へ
「でも、税理士なんて知り合いにいないし、
そもそも税理士の料金相場とかさっぱりわからないんだけど…」
↑とはいえ、こんなふうにお悩みの方も多いでしょう。
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