- 税理士と顧問契約してるけど、担当者にミスが多い…これってダメ税理士?
- 担当の税理士がやたらと若手…これってなめられてる?
- 顧問契約やめて別の税理士に変えた方が良いのはどんなとき?
- ダメ税理士の見分け方や判断基準を知りたい!
ミスが多い、性格が悪いなど「うちの税理士、もしかしたらダメ税理士かも…」と感じていませんか?
税理士も数多くいるので、中にはとんでもない担当者もいます。
今回は、上場企業で10年ほど経理等の仕事を経験し、現在は税理士として活動している私が「こんな税理士は要注意!」という判断基準についてお伝えします。
経営者にとって、税理士はお金の相談ができるパートナーでもあります。
良い税理士に出会えると最高ですが、ダメ税理士につかまると、下手すると会社を潰される可能性すらあるので注意して下さい。
こんな税理士は要注意!特徴と見分け方を解説!
1. 返信が遅い(レスポンスが悪い)
ダメ税理士だと判断できるのは、メール等の返信が遅い人です。
送った問い合わせに対し、翌日になっても返信がこない場合はダメでしょう。
難しい論点があるなどの理由で返信に時間がかかる場合は、
あらかじめ、返信に時間がかかる旨を伝えてくれれば、まだいいですよね。
しかし連絡もなく、すぐに返信ができる内容なのに1〜2日も返信がないのは、ダメ税理士の典型的な例です。
普段から仕事が遅いか、あなたが経営者として軽視されている可能性があります。
そういった税理士には、注意をしましょう。
2. ミスが多い
ダメ税理士の特徴として、ミスが多いことも挙げられます。
典型的なミスは、数字の計算を間違える、誤字脱字が目立つというようなことです。
ある程度のミスは誰にでもあるものですが、あまり頻繫で日常茶飯事なのであれば、
ソフトにまかせっきりで確認をしていない可能性もあります。
とくに、確定申告のミス(税計算の違いや、そもそも申告をしたつもりがしていない)、
会計や税務の間違いなどは、取り返しがつかない場合もあり、許容できませんね。
また、ミスをしてしまった後の対応も重要です。
間違いを素直に認めてくれる税理士であれば、現状改善の期待もできますが、
ミスをしても言い訳ばかりしている税理士は、ダメ税理士ですよね。
さらに責任転嫁までしてくる場合は、すぐに契約を見直したほうがよいでしょう。
3. 性格が悪い・態度が悪い
ダメ税理士の特徴のひとつが、性格が悪いことです。
自分は税務の先生だからと、経営者を下に見ていたり、
知識がないことをバカにするような態度をとってくる税理士もいます。
質問をしても、そんなこともご存じないのですか?などをいう担当者は要注意です。
性格が悪いことは、税理士以前に人間としてよくないですよね。
4. 月次決算(試算表)が遅い
月次決算が遅いのも、ダメ税理士によくある傾向です。
こちらは専門家に月次決算を任せているわけですので、素早い仕事を期待しますよね。
それなのに月次決算の数字が遅いというのは、税理士に依頼する意味がありません。
高い顧問料を支払って税理士にやってもらうのではなく、
自社で雇うか、他の外注先に変更するほうがよいでしょう。
5. 担当者が新卒の職員一人
担当になった職員が新卒一人の場合は、注意が必要です。
新卒と中堅・ベテラン職員とがペアで担当をしているということであれば、若手の育成をしている最中でしょう。
ただ、新卒が一人で担当することになった場合、どうでもいい顧客と思われている可能性が高いです。
もちろん優秀な新卒もいますので、期待に応えてくれるのなら問題はありません。
税理士資格を持っているか、持っていなくても科目合格をしているかなどを、
世間話ついでに尋ねてみるのも一つですね。
6. 担当者が極端に高齢
また、ベテランでも高齢すぎる職員には注意が必要です。
税理士という仕事は定年がないため、何歳でもできます。
極端に高齢の税理士は、知識が古く、最近の税制改正に対応していなかったり、
パソコンを使えないなんていう人もいました。
簡単な質問にも答えられないような場合は、いくらベテランでもダメ税理士ですよね。
7. 経営のパートナーとして頼りない(安心して相談できない)
あなたが経営のパートナーとして頼りないと感じたら、ダメ税理士といえます。
はっきり言って経理の外注をするだけなら、記帳代行会社やクラウドソーシングで探すほうがコスパがいいです。
あえて高い料金を払って顧問や記帳代行を依頼するのは、専門性の高い仕事を期待するからですよね。
税理士は、ただ経理や申告をするだけではありません。
専門家の知見を生かして節税のアドバイスをしたり、
社員には相談できない経営者の悩みを共有できる、経営のパートナーである必要があります。
ミスが多い、仕事が遅い、性格が悪いなど以外でも、
安心して経営の相談をすることはできないと感じたら、顧問を変更してもらいましょう。
いまの顧問税理士が不満でイライラしている人へ
- 税理士に払う決算料が高すぎる(20万円以上払っている)
- いきなり顧問料の値上げ交渉をされてモヤモヤ…。
- 決算直前なのに、節税対策の提案が何もない…。
- 担当者がしょっちゅう変わってそのたびにミスをする。
- とにかく連絡が遅い。なんだかエラそう。
- 新人や若手の無資格職員にばかり担当される。
- うちの会社の仕事内容をぜんぜん理解していない…。
↑税理士事務所と顧問契約しているけど、
こんなふうにイライラを感じている方、
きっと多いのではないでしょうか。
私自身も副業時代→自営業と、
かなり長いこと税理士とつきあっていますが、
以前にあまりにもストレスがたまったので、
税理士との契約を解除をしたことがあります。
現在お願いしている税理士事務所は2社目なんですが、
変更前の1社目の税理士は、
とにかく毎月監査で会うたびにモヤモヤ…でした。
基本的なことでしょっちゅうミスをするし、
とにかく何を聞いてもレスポンスが遅い。
はっきり言って「この程度のサービスに月数万円も顧問料払う価値ないだろ…」と思ってましたね。
ただ、「税理士をいきなり変えたら、税務署ににらまれたりするのかも…?」っていう不安もあって、
なかなか契約解除まではふみ切れてなかったんですよね。
(↑実際には税務署はこんなこと気にもしてないみたいです。それも新しい税理士さんに教えてもらいました)
それでもある日、
どうしても「この連中に、貴重な事業資金を毎月払うのは痛すぎる」と限界を感じ、
ついに契約解除の連絡をし、別の税理士に変更しました。
今から考えたら、さっさとやればよかったです…。
私たち経営者(自営業者)にとって、
税理士って「自分の財布の中身を全部見せる相手」です。
相性の良い税理士が担当してくれたら、
会社を成長させる最高のパートナーになってくれますが、
そうでない税理士だと、最悪の場合は会社をつぶされることにもなりかねません。
今の税理士にモヤモヤするものを少しでも感じているなら、
別の税理士に変更することも検討した方が絶対に良いですよ。
税理士との相性ってどうしてもありますし、
担当してくれる税理士によって、
アドバイスしてくれる内容がまったく違ったりしますからね。
優秀な税理士の中には、
税理士の顧問先の中から得意先の紹介を積極的にやってくれたり、
数百万円単位の節税対策や、
助成金利用を親身にアドバイスしてくれたりします。
特に、節税対策や助成金は「利用できる期限」がかなり厳しく決まっていることが多いです。
顧問の税理士が提案してくれなかったせいで、
本来なら利用できたはずの助成金が期限切れになっていた…。
とかになると最悪ですからね。
(こういうことって普通にあります)
1円でも損をしたくない経営者は、税理士選びはしっかりやりましょう。
しっかり稼いでる優秀な自営業者ほど、
税理士を上手に活用しているものです。
わざわざ契約解除したのに、新しい税理士もダメダメ…なんてリスクを避けるために
↓ただ、以下のように感じている人も多いでしょう。
「今の税理士に不満があるけど、
今後の経理や税金申告を考えると、
なかなか契約解除まではふみ切れない…。
わざわざ今の税理士と顧問契約を解除したけど、
新しい税理士も結局ダメダメで、
これなら以前の税理士の方がまだマシだった…。
なんて事態になったら最悪すぎるし…」
↑こんな感じで不安がある方は、
とりあえず「いろんな税理士事務所を見てみる」のがおすすめです。
具体的には、無料の税理士紹介サービスを活用すると良いですよ。
自社の近所にある税理士事務所からまとめて見積もりを取れるので、
近隣で最安値のところを選べますし、
担当してくれる税理士との相性を確認しながら、
最終的にベストの1社にしぼることができます。
私も以前の税理士事務所との顧問契約解除を検討し始めたときに、
(無料で使えます)
その後、結局この紹介サービスに今の税理士さんを紹介してもらい、現在に至ります。
この手の一括見積もり的なサービスって、
中古車査定とか引越し業社とかで利用したことがあって、
電話連絡がしつこいイメージがあったんですが、
こちらの税理士紹介サービスについては、
そういうしつこい連絡はいっさいなかったです。
(基本的に連絡はメールで、ZOOMリモートで税理士と面談)
↓女性の担当者さんでしたが、
こちらのニーズに合わせておすすめの税理士事務所をメールで提案してくれて、
ストレスはなかったですよ。
ただし、この手の紹介サービスは「こちら側のニーズ」をしっかり把握してもらわないと、
提案してくれる税理士事務所もミスマッチになりがちなので注意してください。
自社の業種業界や企業規模、
想定している顧問料のイメージなどについては、
サイト内でしっかりめに入力しておくのが良いでしょう。
最後の最後にお伝えしたいこと(同じ自営業者として)
私たち自営業者は、
どんなに不満があっても、税理士を使わないわけにはいきません。
(副業サラリーマンでも、個人事業主でも、法人化してる社長でも)
「税理士と顧問契約せずに自力で経理をやって、申告も自力でやる…」とかはさすがに現実的ではないですからね。
(↑もしこれ本当にやっちゃうと、税務調査がしょっちゅうくる…みたいな状態になるので注意)
それでいて、ヘンな税理士にあたってしまうと、下手すりゃ会社をつぶされます。
そこまでいかなくても毎月顔を合わせる相手なので、
モヤモヤと不満を感じながらやりとりするのってめっちゃストレスですよね。
申請期限が決まっている節税対策や助成金を見逃したり、
銀行融資の条件がいきなり悪くなったり…。
みたいな不利益を被ることもあり得ます。
こういう損をしないためにも、
税理士選びは慎重に行うようにしましょう。
(選択肢の候補をたくさん持つことがたいせつ)
ひとむかし前までは、
税理士は「友達の社長から紹介してもらう」とか、
「近所で見かけたカンバンのところに依頼する」とかが普通でした。
ですが、ネットで無料で使える紹介サービスがたくさんある現在は、
こういうリスクの多い方法で税理士を選ぶ必要はなくなっています。
税理士紹介サービスは、税理士を何件紹介してもらっても無料です。
少なくとも10社ぐらいは候補を出してもらって、
近隣の税理士顧問料相場をきちんと把握し、
↓ベストマッチな税理士事務所を選ぶようにしましょう。